発売されました!周防義和著書『映画音楽の教科書』の内容を少しばらします。
410ページありますが元々の原稿は800ページ位書いてます。改めて見た映画600本以上、劇中音楽シーンは3000以上を念入りにチェック、このトシでよくできたなあと渾身の著作!
1930年代トーキー以後に劇中音楽がしだいに形成されていったわけですが
その流れや映像物語と音楽の距離感という点からいろいろ考察しています。
また劇中音楽はシーンのどこに入るのか?という疑問から19例の傾向を
体系化(これ今までにない、世界初です、、自分調べですが)、自分が担当した作品も題材にしていますがそれはメインではないです。
古い映画からの題材は以下の作品
1930年代の映画からは『外人部隊』(ジャック・フェデー監督)の2つのシーンの音楽。
映像と音楽を逆の発想でつけることをこの時代すでにやってます。
『人情紙風船(山中貞雄監督)』のラスト近くのシーン。
群像劇であり江戸下町の長屋を描いた当時20代の山中監督の最高傑作。その後日中戦争で逝去、惜しい!中村翫右衛門、河原崎長十郎という新国劇の俳優が見事!
演出に関わった音楽の使い方(ただMはラストだけ)
1940年代は『市民ケーン』(オーソン・ウェルズ監督)
シンガーソングライターならぬ主役俳優&監督の若き才人オーソン・ウェルズ。音楽はその後ヒッチコック作品で大活躍のバーナード・ハーマンの映画第一作。
『カサブランカ』(マイケル・カーティス監督)ボギー、あんたの時代はよかった、という歌謡曲の歌詞になるくらいの名作!?、、、でも実はアメリカのプロパガンダ映画、ツッコミどころあり。イングリッド・バーグマンきれい。
1950年代は『エデンの東』(エリア・カザン監督)レナード・ローゼンマンの名曲主題歌だけじゃなくて劇中音楽もすごいレベル。この時代にしてベタでない。
『北北西に進路を取れ』(アルフレッド・ヒッチコック監督)
ベタに合わせる音楽ですがでもこの時代の王道的な付け方。バーナード・ハーマン。ファンダンゴのリズムがテーマモティーフ。
『東京物語』(小津安二郎監督)映画の歴史の中でもベスト1に選ばれた(イギリスで)名作だが、音楽は淡々とべたにアクション合わせとかはない。